「深田吉孝」の版間の差分

提供:JSCPB wiki
ナビゲーションに移動検索に移動
編集の要約なし
 
 
(同じ利用者による、間の2版が非表示)
23行目: 23行目:
* 氏名 - 深田 吉孝
* 氏名 - 深田 吉孝
* よみ - ふかだ よしたか
* よみ - ふかだ よしたか
* 所属 - 東京大学大学院 理学系研究科 生物化学専攻
* 所属 - 東京大学大学院理学系研究科
* 連絡先 - sfukada(at)mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
* 連絡先 - sfukada(at)mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
* URL - http://www.biochem.s.u-tokyo.ac.jp/fukada-lab/index-j.html
* URL - http://www.biochem.s.u-tokyo.ac.jp/fukada-lab/index-j.html


== 研究テーマ ==
== 研究テーマ ==
【1】概日時計システムの分子解析
* 概日時計システムの分子解析
【2】記憶形成と概日時計の機能連関
* 記憶形成と概日時計の機能関連
【3】網膜における光シグナル伝達
* 網膜における光シグナル伝達
【4】脳内光受容分子の機能解析
* 脳内光受容分子の機能解析


== 実験生物名 ==
* マウス
* ゼブラフィッシュ
* カルフォルニアマウス
* 大腸菌


== 実験生物名 ==
== 論文、書籍、参考サイト ==
* [[マウス]]
* 『動物の感覚とリズム』、七田芳則、深田吉孝、共編、培風館
* [[ニワトリ(ヒヨコ)]]
* 『時計遺伝子の分子生物学』、岡村均・深田吉孝 編、シュプリンガーフェアラーク東京
* [[ゼブラフィッシュ]]


== その他 ==
== その他 ==
* 実験生物の譲渡  可 (ただし、当研究室で作出した遺伝子変異動物は系統による)
* 実験技術などの提供:
* 実験生物などの譲渡:マウス、ゼブラフィッシュ
* 高校などへの出張授業、講演、研究室見学などの可否:マウスの行動と計測技術等について講演、授業ができます。研究室見学には随時対応します。
* 産学連携への対応:企業との共同研究にも対応いたします。
 
== 研究者からのコメント ==
 当研究グループでは、網膜や脳の中枢神経系における光シグナルの受容・変換・伝達の分子機構と、一日の時刻と共に変動する高次脳機能に興味を持ち、『分子の作動原理を通して個体の生理機能を理解したい』と考えている。特に、生体の重要なシグナリング分子である情報変換蛋白質の多彩な相互作用に基づく機能制御ネットワークの理解を強く目指している。
 
 具体的には、一次感覚ニューロンである視細胞での光シグナリングや、脳・末梢組織での非感覚性の光受容とそのシグナリングを研究の対象とし、視覚や色覚のみならず動物の多様な光応答メカニズムの普遍性と特殊性に強く興味を惹かれて分子研究にチャレンジしている(参考:『動物の感覚とリズム』、七田芳則、深田吉孝、共編、培風館、2007年)。一方、高次脳機能の一つである計時機構「生物時計」に着目し、約24時間を周期とするサーカディアンリズムの形成機構と、その位相が外因性・内因性のシグナルによって制御される分子メカニズムを解析している(参考:『時計遺伝子の分子生物学』、岡村均・深田吉孝 共編、シュプリンガーフェアラーク東京)。また、視床下部(視交叉上核)に存在する中枢時計が他の脳機能を制御する時計出力系へのアプローチとして、海馬の記憶形成との機能連関の解析に取り組んでいる。


私たちの研究テーマに興味をもった学生さんは、ぜひ大学院修士課程(もしくは博士課程)から当研究室の活動に参加してください。大学院入試については以下の専攻ウェブページに詳しい情報(過去の入試問題を含む)が掲載されています。
 実験材料としては、視細胞の光シグナリングや行動リズム解析にはマウスとゼブラフィッシュを、分子時計の解析にはマウスの視床下部と種々の末梢組織、ニワトリ松果体、哺乳類由来の培養細胞株を用いている。個体レベルでの分子機能解析には遺伝子改変マウス、トランスジェニックゼブラフィッシュや分子ノックダウン技術(RNAi/Morpholino)、レンチウィルスを用いた高効率遺伝子導入法、CRIPR/Cas9を用いたゲノム編集技術等を利用して研究を進めている。
http://www.biochem.s.u-tokyo.ac.jp/GS/#exam

2018年2月13日 (火) 10:00時点における最新版

[[Category:松果体]

プロフィール

研究テーマ

  • 概日時計システムの分子解析
  • 記憶形成と概日時計の機能関連
  • 網膜における光シグナル伝達
  • 脳内光受容分子の機能解析

実験生物名

  • マウス
  • ゼブラフィッシュ
  • カルフォルニアマウス
  • 大腸菌

論文、書籍、参考サイト

  • 『動物の感覚とリズム』、七田芳則、深田吉孝、共編、培風館
  • 『時計遺伝子の分子生物学』、岡村均・深田吉孝 編、シュプリンガーフェアラーク東京

その他

  • 実験技術などの提供:
  • 実験生物などの譲渡:マウス、ゼブラフィッシュ
  • 高校などへの出張授業、講演、研究室見学などの可否:マウスの行動と計測技術等について講演、授業ができます。研究室見学には随時対応します。
  • 産学連携への対応:企業との共同研究にも対応いたします。

研究者からのコメント

 当研究グループでは、網膜や脳の中枢神経系における光シグナルの受容・変換・伝達の分子機構と、一日の時刻と共に変動する高次脳機能に興味を持ち、『分子の作動原理を通して個体の生理機能を理解したい』と考えている。特に、生体の重要なシグナリング分子である情報変換蛋白質の多彩な相互作用に基づく機能制御ネットワークの理解を強く目指している。

 具体的には、一次感覚ニューロンである視細胞での光シグナリングや、脳・末梢組織での非感覚性の光受容とそのシグナリングを研究の対象とし、視覚や色覚のみならず動物の多様な光応答メカニズムの普遍性と特殊性に強く興味を惹かれて分子研究にチャレンジしている(参考:『動物の感覚とリズム』、七田芳則、深田吉孝、共編、培風館、2007年)。一方、高次脳機能の一つである計時機構「生物時計」に着目し、約24時間を周期とするサーカディアンリズムの形成機構と、その位相が外因性・内因性のシグナルによって制御される分子メカニズムを解析している(参考:『時計遺伝子の分子生物学』、岡村均・深田吉孝 共編、シュプリンガーフェアラーク東京)。また、視床下部(視交叉上核)に存在する中枢時計が他の脳機能を制御する時計出力系へのアプローチとして、海馬の記憶形成との機能連関の解析に取り組んでいる。

 実験材料としては、視細胞の光シグナリングや行動リズム解析にはマウスとゼブラフィッシュを、分子時計の解析にはマウスの視床下部と種々の末梢組織、ニワトリ松果体、哺乳類由来の培養細胞株を用いている。個体レベルでの分子機能解析には遺伝子改変マウス、トランスジェニックゼブラフィッシュや分子ノックダウン技術(RNAi/Morpholino)、レンチウィルスを用いた高効率遺伝子導入法、CRIPR/Cas9を用いたゲノム編集技術等を利用して研究を進めている。